学園のあゆみ
2007年 | 全日制フリースクールとして開校 |
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2009年 | 「NPO法人 愛知シュタイナー学園」名称変更、特定非営利活動法人格取得 |
2013年 | 日本シュタイナー学校協会設立に参加、正会員校となる |
2015年 | 中等部開設 |
2018年 | 「認定NPO法人 愛知シュタイナー学園」認可 高等部開設 |
2019年 | 新校舎南棟完成 |
2020年 | 新校舎北棟完成 |
保護者が見守ってきた
学園の歩み
2005年
土曜クラス開校
子ども園で出会った保護者で、愛知にはまだないシュタイナー学校設立を目指し、土曜日のみ実施する土曜クラスを開きました。
2007年
民家を借りて2人の子どもたちを迎え全日制「芽ばえのクラス」スタート
資金も物資も何もかも不足する中での開校。原動力になったのは、使命感。希望を捨てずに「始める」と決めたら、不思議な応援が次々に起こる。シュタイナー教育を実践する保育園や学校から机や椅子、黒板などの中古品を譲って頂きました。
2009年
現在の日進市笠寺山に移転。NPO法人 愛知シュタイナー学園が誕生。
幾種類もの椿や、様々な木々が植えられている広いお庭と、変わった間取りの母屋に地下室までありました。しかし、30年以上放置されていたため、地下にも室内にも不要品が山積み。叩いても叩いてもほこりが出る畳を諦めて床を張り、北側の暗い部屋には天窓を、西側の壁には小窓を開けてもらいました。1年目には手の回らなかった広報活動にも力を注ぎ、新入家庭とともに教室を設えていきました。砂壁を剥がして漆喰を塗り、床板に亜麻仁油を塗り、ガーゼを染めてたくさんのカーテンを縫い、下駄箱やロッカー、黒板やすのこも作り、子どもたちの声が響き渡る校舎が完成しました。
2013年
初代は初等部の6年間で卒業
シュタイナー教育は12年間を通して子どもの成長を見ていくことに素晴らしさがあります。
今できなくても、その子のタイミングでいつかできる。それを、周りの大人が一緒に見守っていく。だからこそ、自分の子だけでなく他の子の成長にも感動できる。
そのような想いから、中等部設立を決意。
しかし準備が整わず、「芽ばえのクラス」4名をを初等部6年間で泣く泣く送り出しました。
2015年
中等部設立
2009年に入学した一期生が中等部へと進みました。
教室が足りなくなり確保に走り回った日々もありましたが、1歩ずつ12年間の学びを見守る体勢が整ってきました。
2017年
高等部設立
生徒数が少ないゆえ、周囲からは到底運営できないだろうと言われました。
それでも、どうしても実現させねばならない理由がありました。愛知県の高校受験は、中学校の内申点が半分を占めます。
中等部卒業後に高校へ進学することは極めて困難でしょう。愛知シュタイナー学園に高等部が無いことは、学園自体の衰退を意味したのです。
必死の想いであちこち駆けまわり、協力を仰ぎました。
2018年
新校舎建設スタート
2018年から現在地での新校舎建設事業に取り組み、たくさんの方々のご支援をいただいて、新校舎の建設に向けてスタートすることができました。
瓦基金を募集
寄付頂いた皆さんに瓦の裏にメッセージを記入して頂きました。皆さんの想いがいつも屋根から子どもたちを見守ってくれています。
2019・2020年
新校舎北棟・南棟完成
他校の先生方に壁の色、塗り方、カーテンレールに目隠しとしてカーテンボックスをつけることなどアドバイスを頂きました。
旧校舎の玄関や室内にあった模様ガラスや、一期生、二期生が作った手彫りの看板を新校舎へ。
2021年
12年生となった一期生の卒業式を、新校舎のホールにて行うことができました。
何もないところからつくりあげていく道すじの中で、「ほんとうに必要なものは何か」「何が大切なのか」教えてくれたのは、目の前の子どもたちでした。
子どもを囲む大人にとって、成長していく子どもたちの姿は、喜びであり、活力源であり、課題を示してくれる指針でもありました。