8年生劇を見て

私が学園に仲間入りしたときは
まだ3年生だった今の8年生。

学園での様々な発表を通し、
成長する姿を見てきました。

今回はなんだか保護者の様な気持ちで、
ドキドキしながら観劇させてもらいました。

今年の8年生劇は「間違いの喜劇」と
言うシェイクスピアの作品ということで、
長いセリフと複雑な登場人物の作品。

男子5人で演じるので、
役の切り替えや早着替えなどもあり、
大変だったのではないでしょうか。

普段は静かな8年生の男子たちが、
憤慨し暴力的になる主人公や悲しむご婦人、
おちゃらけた召使いなど
様々な役を演じて見せてくれました。

演じること。

自分とは違う人間の気持ちや
感情を考え言葉や動きで表現する。

私自身は演劇の経験があまりないのですが、
簡単な事ではないと想像します。

作品を創り上げる過程で、
自分と他者の違いに気づいたり、
自分の中での課題に気がつく。

それを自分一人であったり、
クラスの仲間と共に、ぶつかったり、
意見をし合ったり、共感したり、
妥協したり、悩んだり。

様々な経験をしながら
乗り越えて1つの作品を創り上げる。

これらの体験が生徒一人ひとりに
大きな変化や成長を与えてくれるのでしょう。

夫婦のすれ違いや召使いとの
やり取りであったり、

現代の若い男子たちには
気持ちを込めることが
難しい部分も多い作品だったと思います。

しかし、その壮大な物語を
今の彼らの精一杯の力で、
つまづきながらも演じきっていた
ところに心を動かされました。

同じ作品を創り上げても、
生徒たちの感想は様々。

色んなキャラクターがいて、
素敵なクラスだなと感じました。

シュタイナー教育のはじめの
8年間の学びの集大成としての作品ですが、
高等部へのスタートとなる
これからの変化が楽しみだなと
感じる8年生劇でした。

劇のあとの挨拶では、
劇など無かったかの様に
いつもと同じ静かな男子たちに戻っていて、
拍子抜けしてしまいました(笑)

(6年生保護者)

・・今後のイベント・・

2023年5月10日(水)
おはなしと小さな手仕事「ことり」
(*未就学児保護者向け)

終了しました。

2023年5月21日(日)
にじいろまつり
親子で体験するシュタイナー教育と手作り市

終了しました。

2023年6月18日(日)
学園説明会

終了しました。