2022年度 卒業式に参加して

愛知シュタイナー学園は今年で3回目の
高等部卒業生を送り出すことになります。

まだ3回目ということもありますが、
私たちにとってこの3回はとても意義深く、
感慨深いものに感じています。

12年生は、下の学年の子どもたち
すべてにとって憧れの存在だと思います。

愛知シュタイナー学園の先頭を走って
くれている頼りになる、
かっこいいお兄ちゃん、お姉ちゃんたち。

今年卒業の女の子二人も卒業演劇を筆頭に、
素晴らしい発表をこれまでたくさん見せてくれました。

イベントでのリーダーシップも
見せてくれました。
憧れないはずがありません。

温かい拍手と共に入ってきた袴姿の
二人は晴れやかに微笑んでいます。

卒業証書を受け取るとき、
12年という月日の重みが
証書に載っている気がしました。

高等部コーディネーターを務めた教員より
祝辞がありました。

大変なときも嬉しい時も一緒に
走ってきた人しか話せない
心のこもった祝辞でした。

高等部より歌のプレゼントがあり、
11年生の一人が代表として
ことばを送りました。

私のイメージですが、
12年生って船のいかりのようだと思います。

愛知シュタイナー学園という船のいかりと
なっていつも船を安定させてくれている。

晴れて、凪いだときばかりが
続くわけではありません。

嵐が来たときにも海底でしっかりと
重しとなり船を繋ぎ止めてくれる。

学園にとって、特に中等部以上にとって
12年生ってそんな存在じゃないでしょうか。

今年卒業の二人もしっかりと
そんな役目を担ってくれていました。

その役割は次の代に
毎年受け継がれていきます。

11年生の言葉はそのいかりを
「しっかり引き継ぎます」という
頼もしい宣言のように聞こえました。

卒業生のことば。

二人ともに共通していたのは、
大変なときもあったけど、
ここまで続けてこれて
本当に良かったということでした。

一人は、
「この学園に1年生のとき初めて来て、
私のための机と椅子があり、
私のために先生が教えてくれる。

その喜びを、学べる喜びを
今でもはっきりと覚えている」
と言っていました。

よくそんな昔のことを、、、
と思いますが

彼女の中には本当にその喜びが鮮やかに
残っているのだと思います。

保護者と在校生たちからは
2曲の歌を贈りました。

恒例となっている「COSMOS」と
今回初めて歌う中島みゆきの「糸」です。


ずっと一緒に歩んできた二人、
二人の間には私たちの目には見えない
たくさんの絆や想いがあるのだと思います。

一人を縦の糸に、
もう一人を横の糸にして
織り上げた12年間、

その美しい布はこれからの彼女たち自身を暖め、
そしていつか誰かをも暖めうるかも知れません。

生徒と保護者たちで作った花道の中を
二人は新しい明日に向けて歩んでいきました。

(5・7年 保護者)

・・今後のイベント・・

2023年5月10日(水)
おはなしと小さな手仕事「ことり」
(*未就学児保護者向け)

終了しました。

2023年5月21日(日)
にじいろまつり
親子で体験するシュタイナー教育と手作り市

終了しました。

2023年6月18日(日)
学園説明会

終了しました。