アドヴェント・ガーデン

12月1日、この日、学園のホールは、とても素敵な「アドヴェント・ガーデン」に変身しました。

これは愛知シュタイナー学園で大切に行われている、お祭りの一つです。

本物のモミの枝葉で渦巻状の「道」を作り、中央に、木製の燭台と、大きなロウソクを1本飾ります。

17時を過ぎ、太陽も沈んだ頃、学園内の電気は全て消されます。

薄暗いホールに響く、ライアーの静かな音色… 灯りは中央に輝くロウソク1本…

厳粛なムードに包まれたホールへ、緊張の面持ちで入場してくる子どもたち。

主役は1年生と2年生です。

この日のために、子どもたちは「りんごロウソク」と「キャンドルランタン」を、手作りで準備していました。

先生から手渡されたりんごロウソクを持って、一人ずつモミの道を歩き、中央の大きなロウソクから火を貰います。

ロウソクに火が灯ると同時に、子どもたちの真剣な表情が照らし出されます。

火の灯ったロウソクは、モミの道へ置いていきます。

灯りを「自分だけのもの」として持ち帰るのではなく、ホール全体を、一人ひとりの灯したロウソクの光で満たしていく「共同作業」という意味があるそうです。

暗闇と静けさ、そして、灯りの暖かさとありがたさを感じられる、静かな静かなお祭り…

帰り道、キャンドルランタンを持って駐車場へ向かう親子の列は、とても美しく、微笑ましい光景でした。

子どもたち一人ひとりの心に、温かな火が灯ったのだろうな…

そう感じられる、幸せな瞬間でした。

最後になりましたが、ご準備に携わって下さったすべての皆様、本当にありがとうございました。

(1年生保護者)